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続・続 木口木版に挑戦 雁皮裏打ち編

続・木口木版に挑戦!刷りの巻
雁皮に刷った木口木版、一週間乾かしました。
今回は作品を台紙に裏打ちします〜!

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まず、台紙(この場合はハーネミューレ)を濡らして水張りをしておきます。

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雁皮に刷っておいた作品を、木の形(刷ったイメージの輪郭)にアートカッターを使って切り抜きます。

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切り抜いた作品を、表が下になるように薄い透明フィルムの上に置きます。

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糊を雁皮に付けます。糊は、銅版の雁皮刷りに使うものと同じく、ヤマト糊とボンドを混ぜたものでOKです。

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雁皮の回りについた糊を拭き取ります。

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透明フィルムをひっくり返して台紙に合わせます。台紙には予め、作品を貼る場所に鉛筆で薄く印をつけておきます。

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雁皮を台紙に貼り付けたら、刷毛や幅広の筆でトントンと空気を追い出しながら台紙に密着させます。

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出来上がり〜!!

いつも銅版画だと刷るのと台紙に貼り付けるのと一緒にやっちゃうので、木口木版だと作業がバラバラになって逆に新鮮(笑)ですね。
この裏打ちの応用編として、雁皮作品を2枚使って裏表で鏡貼りにする、裏打ちの前に雁皮の裏からパステルなどで彩色する、等々考えられます。
他にもいろいろなアイデアがあるかもしれませんね〜。
木口木版は特別な機材がなくてもできる技法ですので、ぜひ皆様チャレンジしてみてください!

アトリエの外構工事(ほぼ)完成しました!

朝晩はだいぶ暑さも和らぎましたね!
早く秋が来てほしい…

さて、ずっと工事中だった我が家ですが、ついに外構工事が(ほぼ)完成し、正面から入っていただけるようになりました!
今まで空き地の方から足場の悪いところを通って頂いて申し訳ありませんでしたm(_ _)m

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まだ左側の空き地が工事中ですのでブルーシートが被せられてますが、自転車やバイクで来ている皆様、中のスロープを上ったところに駐車できますよ〜!!

今までは門の外にチャリを停めてた方も中のほうが安心ですよね。パーキングにバイクを停めていた方も、もう直接来て停めて頂いちゃって大丈夫です!


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もっとスロープは急な角度になるかな〜と思っていたらそうでもなかったです。
将来私がよれよれになって車椅子とか使うようになっても大丈夫かな(笑)

続・木口木版に挑戦!刷りの巻

以前「木口木版に挑戦」でご紹介したKさんの小口木版。
アトリエでも家でもコツコツと制作を重ね、ついに試し刷りと相成りました!

IMG_8719.jpg版木も美しい〜

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木口木版の刷りは、バレンとスプーンを使います。このバレンは「由木バレン」と言います。

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雁皮紙を版より大きめにカットします。

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インクは、グラフィックケミカル社のセネフェルダークレヨンブラックというリトインクと、シャルボネール社の銅版インク55985を1対1で混ぜて使います。

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ローラーのインクを版木に乗せていきます。
均一に、細かい調子がつぶれないように…

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透明フィルムの片面にグリースを薄く塗ります。

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版木に雁皮紙をのせ、バレンでさっとシワができないように軽くプレスします。

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その後、先程のグリースを塗った透明フィルムをのせて、スプーンで圧をかけていきます。

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じゃーん!
刷り上がりました〜。

実は最初はインクの盛りが薄かったり、ベタの部分がかすれていたりと、3回目くらいで上手くいったのでした(笑)
なにせ管理人も手伝ってくれたご主人も木口木版はウン十年ぶり(笑)

でも、うまく刷れて良かった〜
Kさんの初・木口木版も大成功。

次回は「雁皮に刷った作品を台紙に裏打ちする」編をアップする予定です。

プロフィール

管理人:中込洋子
「永沼版画アトリエ」
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