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久々の作品紹介

長かった猛暑も終わり、ようやく秋らしくサッパリと晴れた行楽日和になりました!
最近のアトリエの作品をご紹介します。






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鉛筆エッチング・アクアチント(補助的に普通のエッチング)です。アクアチントはスプレーフィクサチーフを使って濃淡を出しています。





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エッチング・アクアチント作品。マジックインクで馬の足元の調子を作っています。色は雁皮を染めてます。






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エッチング・アクアチント作品。色は、インクジェットプリンターを使って、顔料系のインクで雁皮紙風の薄い和紙に刷り、それを使って1版で刷っています。




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エッチング作品。色は雁皮を染めています。




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エッチング作品。マジックインクで調子を作っています。色は雁皮を染めてます。




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エッチング作品。サンドペーパーを切り、グランドを塗った銅版の上においてプレスして、床の三角の模様や後ろの調子を出しています。






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基礎コース終了の卒業作品。エッチング、アクアチント作品に、雁皮に色紙をコラージュしています。





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基礎コース初めての方のドライポイント作品。





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基礎コース初めての方のエッチング作品。





制作にはもってこいの季節ですが、つい気候が良くて遊びにでかけたくなるかも(笑)
しばらくこの良い季節が続いてほしいですね〜。

道具作り講座

昨日のアトリエは、久しぶりの「道具作り講座」でした!!
銅版画に使う道具って、あまり画材メーカーから販売されていなくて、特にメゾチント(銅版を一度真っ黒に目立てして削っていく技法)に使うスクレッパーは、三角スクレッパーくらいしか市販品がありません。

市販の三角スクレッパー
三角スクレッパー

刃を立てて使うのですが、このように両手をそえて作業します。
三角スクレッパー2


手作りスクレッパー
手作りスクレッパー

手作りスクレッパー2

このように「鉛筆握り」で作業でき、自分の好きな角度や大きさで作れるのが魅力です!

ここでご紹介するのは、大学の時に故・深沢幸雄先生に教わった、金ヤスリから作る「道具作り講座」です。
メゾチントの好きな受講生にお声がけして、たま〜におこなっているんですが、今回久しぶりに4名の参加者で開講しました〜!




さて、こちらが道具の材料になる金ヤスリ。
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ついていたキャップをカッターで切って外します。これはあとで刃のカバーに使います。

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ここから、このヤスリを加工していくために「焼きなまし」を行います。
ヤスリはすでに焼入れをされている金属なので、このままでは硬くて加工出来ません。熱して自然に冷ますと柔らかくなり、加工しやすくなります。

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真っ赤になるまでバーナーで熱します。

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そのあと自然に冷却。
これで加工しやすく柔らかい金属になりました〜。

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どのような形にするか決め、銀色の色鉛筆で形を書きます。

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卓上グラインダーで形の通り削っていきます。

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削り終えたところ。

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今度は持ち手のところをどう削るか決めます。実際に銅版を削る時に、握り手のところがどう削れていると持ちやすいか考えて、印をつけて削っていきます。

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削り終えたところ。これで大体のアウトラインができました。


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万力で固定して、ヤスリで細かい形を作っていきます。



次は、刃の裏側のヤスリ目を回転砥石を使って平らにしていきます。
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ここまでの作業で、だいぶ刃物っぽくなって来ました!!
もうほぼ出来たかも〜〜と思ったら、しかし、ここからが根気のいる作業(笑)
サンドペーパーを使って「しのぎ面」(斜めカットしている刃の部分)を鏡面にしていきます。

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まず400番のサンドペーパーを使って

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ミシン油をたらして研磨していきます。

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400番で前のグラインダーの傷跡が消えたら、より細かいサンドペーパーを使います。400番→800番→1000番というふうに細かいサンドペーパーに変えていきます。

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1000番のサンドペーパーで研ぎ終えたら、ピカールを使って更に鏡面にしていきます。



最後にバフがけです。
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卓上グラインダーのバフ面に青棒(研磨剤)をこすりつけます。

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これで刃の面はピカピカに!


次は裏面を研いで刃を出します。
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水砥石で裏を平らに研ぎます。

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紙を切ってみます。
おお〜すごい切れ味!!
これでようやく最後の焼入れ・焼きなましに入ります。




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再びバーナーで真っ赤になるまで熱します。

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真っ赤になった道具を水に入れて急冷。
これを「焼入れ」と言って、最初に「焼きなまし」した金属が再び硬くなります。
しかし、このままだと硬すぎて金属の薄い刃の部分が刃こぼれしやすいので、「焼戻し」という作業をします。

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刃先の色をみるので、黒くなった刃先をピカールで磨きます。

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アルコールランプを使って刃先を熱します。
刃先の色が 黄色→茶色→紫→青 と変化していきます。

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紫くらいで間髪入れず油に入れます。油なのは、水よりゆっくり冷ますためです。




これで出来上がりです!!!
1時から作業始めて5時すぎまでかかりましたが、皆様初めての鍛冶屋体験、楽しんでいただけたみたいで良かったです〜!

手作りスクレッパー

作った工具は、もちろんメゾチントだけではなくアクアチントやマチエールを削ったりと色々活躍しますので、皆様どうぞまたの機会に参加してくださいね〜!



プロフィール

管理人:中込洋子
「永沼版画アトリエ」
管理人のやっている銅版画工房です。 詳しくはこちらをご覧下さい。

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